この度、弊社会長髙野は、令和6年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞技術部門を受賞いたしました。
ご推廌いただきました(公社)発明協会をはじめ、関係者の皆様には心より厚くお礼申し上げます。
今回受賞対象となりました技術は、従来の橋梁架設方法を全く逆の手順に変える事で、地上作業が少なくなるため、
環境にやさしく、安全・工期コスト削減を実現できるものです(SqCピア工法)。
本技術では、予め工場で製作した精度の高いパネルを現場に搬入するため、
現場での組立工数及び高所作業が減少することで安全性が向上します。
また、パネル化した上部を先行して架設した後、上部工をガイドに支持杭を打設することで打設精度も向上します。
さらに、高脚に取付けるブレス(補強材)は、自社開発の「ワンタッチ伸縮梁」を使用しているため、
橋上で全ブレスの組立て、吊下ろし、ゴンドラを用いた溶接取り付け作業を行うことができ、
最も危険な作業を解消することが可能となります。各種の技術を組み合わせ、
急峻な山岳道や海岸線の橋梁に威力を発揮し、急斜面でも安全且つ高精度に施工することができます。
本成果は、日本全国の大型土木インフラに参入して災害復旧等に貢献するとともに、
パキスタン山岳地帯の幹線道路の架設にも採用され、インフラ整備に寄与しています。
この度の受賞を励みに、生活道に架かる人道橋や浮桟橋を同時に開発し、
災害復旧や発展途上国の橋に活用されるよう今後も貢献していく所存です。