ノバルハンマー工法
グラウト併用岩盤・玉石削孔機 -NOVAL HAMMER-
工法説明
ノバルハンマーは、岩盤・転石層などの硬い地盤や一般土質を対象に、基礎杭工事、または架設工事の土留め工などの施工に適用するものです。
ノバル用ビットを孔底に置いて、ノバルコンプレッサーからのエアーをスクリューロッドを通して、ハンマーピストンを往復運動させ先端ビットの衝撃力で岩盤を掘削します。削孔後、ハンマーを引上げる時、目的に応じてビットの先端より根固め用グラウト注入・充填ができます。
また、先端ビットで破砕されたスライム及び土質等の排出は一般的にエアリフト方式で、岩以外の土質地盤には排土に非常に難があり、掘削深度にも影響をきたしている現状です。この点でノバルハンマーは、スクリュー方式を採用し、地層の変化にも十分対応ができる機構を備えているため、砂、粘土、砂礫、玉石、転石、軟石、中硬岩、硬岩など、幅広い地層に対応できます。このようにノバルハンマーは、合理性に富んだ新しい掘削システムにより施工の経済性を大きく高める、全く新しいタイプの岩盤・玉石穿孔機です。
能力特性比較表
名称 | (従来型)ダンザホールハンマー | ノバルハンマー |
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特長 | エアリフトタイプ | スクリュータイプ ・粉塵防止が可能 ・グラウト注入が可能 |
概略構造 | ||
スライムの排出方法及び長短 | ・管内流速25m/s以上必要の為、コンプレッサーの風量が最大になる ・掘削深度に比例しエアー量も増大する ・粘性土質、転石、玉石層は不向き |
・スクリューで強制排土するので、コンプレッサーの風量は少量ですむ ・掘削深度に関係なくエアー量は最小ですむ ・粘性土、砂、玉石、岩等土質の排土は、スクリューで機械的にスムーズにできる。又、スクリューに附着が大なる時はグラウト注入孔に補助用コンプレッサーを接続すると排土はスムーズになる |
グラウト注入 | ・既存のダンザホールハンマーではグラウト注入はできない ・削孔後流し込みか、スクリューによる注入の為、効率が悪くなる ・流し込みで行う場合、地層によっては削孔外にグラウトが逃げ、トラブルを引き起こすことがある。 |
・先端ビットからグラウト注入ができるので、確実な根固めができる ・経済性、且つ施工性に優れ、特に立地条件が悪い所では真価を発揮する |
機械装備 | ・全体重量が重くなる ・ベースマシンは三点式杭打機が必要 |
・全体重量が軽くなる ・スクリュー方式採用により、油圧ラフタクレーン等での小廻り施工ができる |
深度削孔 | ・エアリフトでは困難を要する | ・スクリュー方式ではエアリフト式より深度削孔できる |
法面打設 | ・三点式ベースマシンでは不向き | ・油圧ラフタクレーン・クローラブーム式クレーン等の装備で作業半径が大きく取れる ・適する |